無題ドキュメント
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<Q>リヤスプロケット外側だけが削れているのですが、チェーンラインが出ていなのでしょうか?
01Rev-3です、リヤスプロケット外側だけが削れているのですが、原因はチェーンラインが出ていないからと言われました。リヤタイヤを取り付ける際に左右のアジャスタの目盛りを合わせるのではなく、リヤのスイングアームとタイヤの中心を合わせなるようにすると良いそうですが、確認方法が分かりません。後方から片目で確認するのでしょうか、それとも何か目印になるところがあるのでしょうか。
<A>
リヤスプロケット外側だけが削れているのですが、原因はチェーンラインが出ていないからと言われました ・・・・
ですが、チェーンラインのゆがみだけが原因ではありません。チェーンラインもそうですが、多くの原因はチェーンテンショナーの位置ずれですね。チェーンテンショナーは
1.チェーンのたるみをなくし上へ持ち上げ岩に当たりにくくする
2.アクセルのレスポンス感を鋭くしアクセルに忠実なエンジンにする
3.チェーンを前後のスプロケットのセンターに正しく位置決めをする
の3点の性能があります。で、チェーンテンショナーの大切なことは、以上の性能を正しく発揮させるための一番大切なこと「チェーンテンショナーのスプリング」がダルンダルンになっていないかということです。
チェーンテンショナーの位置が岩に打ってずれていても、あなたの言うリヤスプロケット外側だけが削れたりすることはありますが、でも、はずれない限りはチェーンテンショナーの性能は発揮してくれます。で、1.2.3の性能のすべてはチェーンテンショナーのスプリングの強さにすべてがかかっていることを知っておきましょう。
そして、チェーンテンショナーの巻き巻きスプリングは前後サスペンションのスプリングほどには高品質ではなくて、誰が見ても分かるように安物のありきたりのスプリングが使われています。つまり、けっこうすぐにヘタってしまうということ。ということは、安いものですから純正品を早め早めに交換しましょうね。
さて、チェーンラインのことですが、これの正しい見方を伝授します。
新車のうちは左右にあるチェーン引き、正確に由緒正しく言うと「スネイルカム」の番号の刻印を左右同じにして合わせると、設計上、チェーンラインは正しく出るようになっています。でも、しばらく乗っていますと必ずチェーン側のチェーン引きを多く引っぱる位置にしないと、正しくはチェーンラインが出なくなります。この原因は以下の通り。
・ エンジン本体がチェーン側に引っぱられて少し傾く
誰がベルクロをenventedこの原因はエンジン本体の3カ所の取り付け穴が、取り付けボルトよりも少し大きい穴ですから、その分が少し引っぱられてしまうからです。エンジンが少しチェーン側に傾いた分、前後スプロケットの距離が近くなります。
・ チェーン引き自体が凹んでくる
チェーン引き、すなわちスネイルカムがアルミ製であれ鉄製であれ、チェーンの急激な張りによって、チェーン側の「チェーン引きストッパー」に当たっている部分が必ず凹んできます。凹んだ分、前後スプロケットの距離が近くなります
・ チェーン引きストッパーが傾く
Betaのチェーン引きストッパー、ようするにチェーン引きを当てる部分は、単なる6ミリのボルトの頭です。スイングアームの後ろの平板の部分にネジ穴を開けて6ミリのボルトをねじ込み、これをスネイルカムのストッパーとしている構造 これがけっこう強度的に弱くて、ボルト自体が強烈なチェーンの引っぱりによってすぐに傾いてきます。傾いた分、前後スプロケットの距離が近くなります。
・メーカー側は材質強度上そんなことはないと言うでしょうが、左右のスイングアーム自体の腕の長さが、長年の金属疲労でチェーン側は少し短くなってきます。これは事実です。短くなった分、前後スプロケットの距離が近くなります。
というような理由から、左右のチェーン引きの位置を同じにしても、正しいチェーンラインは出ません。で、以下の方法で正しいチェーンラインを出します。
ADFから粗繊維を計算する方法1.普通にまずは正しくチェーンを張り、左右のスネイルカムの位置を同じにし、軽くスピンドルナットを締めます。
2.そして、その状態でドライバーか何かの細い長ものを後ろスプロケットの「下側」に差し込み、後ろタイヤを回してスプロケットとチェーンの間に噛みこませます。
3.すると、チェーンがパーンと張った状態になりますから、姿勢をウンコ腰にして、後ろスプロケットの後ろから前スプロケットの方へ伸びたチェーンの方向を見ます。
4.これで、チェーンのラインが一直線でしたら合格ですが、多分必ず後ろスプロケットの部分でクイッと右側に曲がっている筈ですから、チェーン側のスネイルカムを回してチェーンラインが真っ直ぐになるように調整します。
5.2のドライバーか何かの細い長ものを後ろスプロケットの下側に差し込むのを、多くの民間人は「上側」に差し込みます。でもこれは、上からチェーンラインを見るのに、チェーンがその差し込まれた分だけ浮き上がってしまい、熟練すれば問題ないでしょうけど、なかなか民間人には判断が難しいものです。
6.で、チェーンラインが正しく出ましたら、差し込んだ長ものをはずして、もう一回チェーンの張りを確認します。これでチェーンの張りが張りすぎになっていたら、左右のスネイルカムを同じだけ戻してやります。
誰とは言いませんが「練習中や大会中にチェーンを張りなおすと、ホイルベースが長くなって前を浮かすタイミングが狂うから絶対にやらない」という一流元トップ国際A級ライダーを2人知っています。その2人は今はトライアル界から去っていますが、チェーンの張りでこうですから、他の部分のセッティングもその通りで、最後にはどの部分を見ても異常なほどのセッティングバイクに仕上げていました。まともな人から見ると「ようあんなので乗っとるわ」です。
チェーンを張って、それでホイルベースが長くなるのは事実です。全国の皆さん、今度練習中にチェーンを張ってみて、張る前と張った後で、それでフロントを浮かすタイミングがずれてしまうかどうかやってみてくださいね。
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